飼い主にできること

犬が足をひょこひょこさせながら近づいてくるのを見て泣きそうになる。久しぶりに撮ったレントゲンには、しっかりと股関節の炎症が映っていた。原因はなんでしょうか、と聞いたら、心当たりがないのなら、何かひとつの原因というわけではなくいろんな要因が重なってのことだと思いますと獣医さんが言った。体重が少し重めだったり、滑りやすいフローリングで過ごすことが多かったり、はしゃいだときに後ろ足だけで立つ癖があったり。獣医さんが挙げてくれた例は、だいたいうちの犬に当てはまって、なおかつこれは腰に悪いから*1なんとかしなきゃなぁと思いつつ、でも改善に向けて具体的に動いてはこなかったことだった。すごく後悔した。犬は、自分で気をつけるなんてできないから、個体差はもちろんあるけど、基本的にその健康は飼い主の手に委ねられている。当たり前のことなのに。

しばらく散歩を休んで、炎症を抑える薬をあげたらだいぶマシになったけれど、1番ひどいときには右後ろ足にほとんど力が入れられなかったようで、座った状態から立つのがとても大変そうだった。そんな状態のときでも、犬は帰宅の気配を察知して一生懸命玄関に向かってくる。「こなくていいから!」と駆け寄りながら、自分のせいで本当にごめんなさいと、何度か泣いた。私の帰宅を喜ぶ犬の様子を見ながら、犬の愛がこういうものなら、飼い主が与える愛は行き届いた健康管理だと思った。とりあえず今は、遅まきながら床にコルクマットを敷き詰め、犬があまり動きまわらなくてもいいように3ヶ所のお気に入りスポットの近くにそれぞれ水飲み場とトイレを設置、帰宅時に私に跳びかかって関節を痛めないように匍匐前進で部屋に入るようにしている。食事面では減量のためエサを少なめにして、関節にいいサプリメントを導入した。これでどこまで改善するのかわからないけど、後悔しないためにやるだけのことはやっておきたい。

*1:コーギーはヘルニアになりやすい