深まる秋/生ハムといちじくのサラダ

先日犬の散歩に出たとき、空を見たら星がとてもきれいだった。気温も低く、半袖では肌寒いくらいの夜。本当に秋がきたんだな。何もしていないのに季節ばかりが進んでしまって、焦る。

夏の間に星をほとんど見なかったのは季節のせいもあるけど、飼い犬の足の調子がなかなか回復せず犬の散歩にほとんど出ていなかったからだ。私は夜の散歩のときに、よく空を見る。星がきれいな日はラッキー。冬になるとラッキーな日が増えてうれしい。


秋がきたので、いちじくを食べる。

いちじくはとらえどころのない感じが好きだ。果肉*1は柔らかく、熟したものだと舌先に力を込めるだけでやんわり崩れる。味は、果物にしては甘さがはかなくて食べているときは甘いと思っても、飲み込んでしまうと途端にその印象がおぼろげになる。なんだか味まで秋らしくて素敵だと思う。

適当に切り分けて、生ハム、オリーブ油、黒胡椒、すりおろしたパルミジャーノレッジャーノを上に。簡単なのにすごくおいしい。生ハムは果物と合わせたときこそ本領発揮という感じがするなぁ。

盛り付けたのは、安齋新・厚子さんのお皿。飴釉の隅切長角皿は1年前からほしいほしいと思い続けていたものの人気が高くてなかなか手に入れられず、1か月ほど前にようやく手元にきたものだ。お皿をキャラメリゼしたみたいな、深くて透明感のある飴釉は秋にとてもよく似合う。いちじくの濃いベージュピンクとお皿の色がよく合っていて、うれしい。

秋はどんどん深まるから、おいてかれないようにしないといけない。



やっと足の調子が回復した犬。
「GINZAを読みたければ私を倒してから!」




この日のそのほかのごはん。パプリカときのこのマリネと、伏見唐辛子とベーコンのパスタ

*1:正確には果肉ではなく花托