ギーを作ってみました


少し前に、ギーを作りました。
ギーというのはバターを精製したもので、澄ましバターをインド風に言ったものです。
インド料理に欠かせないものらしく、私の大好きな京都のインドカレー屋さんのナンにもギーがたっぷり塗られています。(インド料理がけっこう高カロリーなのはギーのせいかもと思った)

作ろうと思ったのは、最近購入したレシピ本で「ギー」が頻出していたからで、その本によると野菜だけのスープもギーを入れるとコクと旨みが増して満足感のある仕上がりになるのだとか。へー。

ギーの作り方は至って簡単で、無塩バターを弱火で熱しながら浮いてきた不純物をせっせと取り除いて、最後にきれいに濾せばできあがり。ネットで見たら、不純物は浮いてくるままにして、最後に一気に濾してできあがり、というさらに手間いらずなレシピも多数ありました。完成品の写真を見たところ、仕上がりにそんなに差があるわけではなさそうなのでどちらでもいいと思います。

今回、珍しく作る工程も撮っていたので載せちゃう…!



無塩バターを適当な大きさに切って鍋の中に入れ、弱火で加熱します

バターが溶けて、しばらくすると白いクリーム状のものが浮いてくるのでスプーンなどですくっていきます

不純物はけっこうどんどん浮いてくるので鍋にはりつき。でもどんどん色が澄んできました

不純物がほとんど出なくなって、鍋底がうっすら茶色になったら火からおろし、人肌くらいまでさめたら晒やキッチンペーパーなどで濾して熱湯消毒した瓶などにつめて完成。


できあがったギーはすごく香ばしい、バターをたっぷり使ったクッキーみたいな香りです。試しに翌朝トーストに塗って上からパラっと砂糖とシナモンパウダーをふって食べたのですが、リッチなお菓子を食べているような気分でした。ただ、香りも味もけっこうくどいので(まぁバターですし)、だめな人はだめかもしれません。わたしもしばらく嗅いでいたらちょっと胸焼けっぽくなりました。

そして、スープとナンを作りたくて拵えたギーですが、じつはまだそのふたつはどちらも作れていなかったりします。ただ、ちょこちょこいろんな料理に使ってはいて、やっぱり一匙加えるだけで料理がぐっとコクのある、華やかな味になるなぁという印象です。

とりあえず、最近作ったものでギーを使ってなおかつ写真におさめたのはこの辺り。

春野菜のサブジ。最初にクミンシードと唐辛子を炒るときと、最後の仕上げにギーを使いました。スパイスの香りが強いので、ギー自体の香りはちょっと隠れ気味。ただ肉類なしでも、いつもよりコクがあった気がします。


生地を作るときににギーを大さじ2くらい入れて、食べるときにもバターの代わりに使いました。ふんわりもちもちの生地を頬張ると、ほわ〜っとギーの香りが広がって幸せだったなぁ。また食べたいです。