それはきっと魔法みたいにおいしい


奈良の「焼き菓子専門店 アルカイック」のカップケーキとチャイ。
北欧系のお皿は敬遠しがちなんだけど、ARABIA「Koralli」のカップ&ソーサーはかわいいと思う


奈良のbolik coffeeでおいしいクスミティーのチャイを飲んでいたら、11月にスガマチ食堂で買ってきた「自家製チャイマサラ」をまだ使っていなかったことを思い出しました。

小さな片手鍋に牛乳と水を1対1、紅茶の茶葉とスパイスを入れて火にかけて、沸騰したらフタをして5分。キッチンを、リビングを、部屋の隅々を、甘くてスパイシーな香りが満たしていきました。

「チャイ」とわたしの出会いは中2の時で、漫画の中に出てきたのが最初だったと記憶してます。かわいくて生意気な女の子が「こないだ飲んだチャイってどうやって作るの?」と聞いて、誰かが「ミルクティーにジンジャーとかシナモンとか入れて煮るんだよ」みたいに答えた、たったひとコマふたコマのシーン。*1

そのあと、セリフにあった説明だけを頼りに作ったチャイはぜんぜんおいしくなかったけれど(そりゃそうだ)、それは自分の作り方がまずかったせいで*2、本当はきっととてつもなくおいしい、魔法のような飲み物に違いないと思っていました。結局、中3の神戸旅行で母と行ったインド料理店で飲むまでチャイは私の中で魔法の飲み物であり続けたわけですが、飲みなれた今もまだ、どこかに飛び上がるくらいおいしいチャイがあるんじゃないかなぁと思っているフシがあります。


*1:もう1回読みたいけど、漫画のタイトルも作者も話もぜんぜん覚えてない。桜沢エリカとかそっち系だったような気がするんだけど…

*2:それは実際にそう