去年の夏に犬を亡くし、想像できなかった犬のいない暮らしも8ヶ月が過ぎました。 亡くしてしばらくは家のそこかしこに残る犬の痕跡にいちいち反応しては落涙し、時には過呼吸みたいになってしまうこともありましたが、時間薬とはよく言ったもので8ヶ月の間に…

ネムの花

いつもの散歩道にネムの花が落ちていました。まだ色も形もしゃんとしていて、そのまま捨て置くのは惜しい愛らしさです。白い鳥の綿毛を先端だけさっと紅色に浸したような見事な自然の彩色。時折出会う自然の美しさにこうも心惹かれるのは、年のせいでしょう…

個展とNetflix

夫が個展の準備に追われている。私が手を貸せるのは作品ができて、何を出展するのか決まってからなので、夫がシリアスな状況にあっても今はコミットできることは何もなく、ただ日々の食事を整えたり部屋をきれいにしておく、といったいつもの家事をより丁寧…

雑記

夕方、夫と連れ立って家の近くを散歩していたら山椒の木があった。野良の山椒だ。まだ若い葉を、被っていた帽子にいっぱいになるまで摘みいれたら手のひらが山椒の香りになった。手が山椒になったよ、と夫の鼻先に差し出すと、こっちの手も、と今度は私の鼻…

雑記

もう何年も前のことになるのだけど丸谷才一の「笹まくら」を読んだ。すばらしい小説で、読んでいるときはもちろん、その後もずっとその物語が自分から離れていかないような感覚がある。物語は戦中、徴兵から逃げた男の話だ。赤紙が来たその夜に家を抜け出し…

雑記

奄美大島に115年ぶりの雪をもたらした寒気も去り、冬の太陽が薄く長い陽だまりを床に落とす午後。一昨年の秋に14年間暮らした京都から奈良に転居。結婚した人は陶芸家で、自宅は工房とガラス扉1枚を隔てて隣り合っているような環境で暮らしています。朝昼晩…

雑記

奈良の山奥で暮らし始めて早1年と少し。 今のところ毎日たいへん愉快に暮らしています。instagramはじめてから、すっかりブログが遠のいてしまったよねー

結婚しました

婚約指輪をなしにしたので結婚指輪は気に入るの見つかるまで随分探しました。malcolm bettsの細いやつ。外側がプラチナで内側が金でほかのアクセサリーとあわせやすい。満足だいぶ長いこと放置していたと思えば突然何をという感じかもしれませんが、このたび…

雑記

・先日、90歳になる祖父がついに私のことを忘れてしまった。・一方、最近82歳の妹と会ったという85歳の祖母は、「あの子、近頃は子供時分の話しかしぃひん」とこぼし、その後「でもあの子が子供の頃はね…」とやっぱり自分たちが子供だった頃のことを延々と話…

雑記

・夏の間は、アイスアイスごはんアイスアイス、みたいな食生活を続けていたのですが、夏が衰えだすとアイスの種類が氷菓やミント系などのさっぱりしたものからどっしりしたチョコレート系に変わってきます。不健康とわかっていますが、もうしばらくはたぶん…

夏の終わりと続けたい人

今朝、細くあけた窓から冷えた風が入ってくるのを感じて、夏が終わったなと思った。先日、久しぶりに会う人と食事をして甘いものを食べてお酒を飲んでたくさん歌って、起きたら立派な二日酔いで、だけど気分は妙にカラリとしていて、こんなのは最近あまりな…

そら豆のサラダ

うつわ:井山三希子 粉引面取りボウル、富井貴志 カッティングボード(楢) 茹でたそら豆は、うちの犬の足と同じにおいがする。スナック菓子みたいな香ばしいにおい。それに気がついたのは3年くらい前の話で、元々好きだったそら豆をそれからもっと好きになっ…

巡る季節と春のごはん

菜の花と厚揚げの炊いたの、新玉ねぎのサラダ、新玉ねぎ入りつくねの照り焼き/うつわ:上から時計回りに 岸野寛 灰釉菊形皿6寸 横山秀樹 モールコップ 岡崎勉 灰釉片口鉢 古谷宣幸 種子島向付 - 仕事帰り、落ちきらない陽がうす赤く山際を染めているのを見…

雑記

・以前、このブログで30歳の別れには30歳の別れの悲しさがあると書いたのだけど、言霊なのかなんなのか実際に30歳のいま、ひとつ大きな別れをした。どれだけつらいのかと想像していたけれど、確かにとてもつらくはあったけれど、それ以上に何か大きく重いも…

富山に行ってきました/作る手

先日、仕事で富山に行ってきました。京都から約5時間、富山西ICで高速を降りしばらく走ると白くそびえる立山連峰が眼前にあらわれて、その厳しく、圧倒的な姿に思わず声を上げてしまいました。京都の低くて穏やかな形の山とは全然違う、ソリッドな美しさ。あ…

辻村唯さんの自然釉扁壷徳利

紅梅を生けて朝日の中で撮影。 自然釉の掛かり方と、色がとてもいい。 実は少し前に縁あって工房を見学させていただきました。 とても素敵な仕事場でした。

練乳を作る

これは去年作ったときの写真。ここ数日はすっかり春らしい陽気で、買物にでかけてもほしくなるのはきれいな色柄のぴらぴらした服ばかり。とりあえず、先日仕事帰りに5月の景色を思い浮かべながら爽やかなレモン・イエローのブラウスを1枚買いました。スーパ…

これは土楽の口付黒鍋で七草がゆ作ったときの写真。おかゆおいしかった… だいぶ前の話になるけれど、テレビで関東で大雪が降ったというニュースを見ながら、京都にも降ればいいのにと思っていました。その日、京都の気温は今冬最低を記録したのに、薄灰色の…

私を作る味

たまに猛烈にソース味のものを欲するときがあるのですが、夜は炭水化物をとらないようにしているので写真のようにお弁当にお好み焼きを持っていくことになります。街の数だけお好み焼きがあると何年か前のMeetsには書いてあったけれど、ほとんど外食をしない…

中西洋人さんの花入

京都のタカ・イシイギャラリーにて購入。

雑記

・うつわの梱包のため古新聞を丸めていたら、ハプスブルグ家について書かれた記事に目が止まった。ハプスブルグ家の伝統的な埋葬方法は特殊で遺体を心臓、心臓以外の内蔵、それ以外の部分に分けて埋葬するのだとか。心臓は銀製の壺に入れられ、オーストリア…

桃を食べるためのうつわ

すでに梨やいちじくが出回っているというのになんですが、今年の夏は桃ばかり食べていました。わざわざ和歌山くんだりまで出かけて「あら川の桃」というのを16個買ってきて、それがとてもおいしかったので今度は岡山の清水白桃をネット通販で6個買って、それ…

ものの言いかた

犬は餌をチラつかせとけばいいので簡単です(おやつをガン見する犬) 壊れやすいものを扱うお店に勤めているのだけど、「小さい子どもを連れたお母さん」がけっこうきます。子どもはもちろんうつわにはなんの興味もないから、入って1分も経たないうちに飽き…

ギーを作ってみました

少し前に、ギーを作りました。 ギーというのはバターを精製したもので、澄ましバターをインド風に言ったものです。 インド料理に欠かせないものらしく、私の大好きな京都のインドカレー屋さんのナンにもギーがたっぷり塗られています。(インド料理がけっこ…

手袋は探さない

一昨日の夜、手袋を落としました。え?まだ手袋つけてたの?と思われるかもしれませんが、つけていました。自転車通勤なので夜帰るときに気温が低くなって、手が冷たくなるのが嫌だからです。だけど一昨日の夜、さすがにこいでるうちに暑くなって、途中で脱…

最近買ったうつわ

中里太亀さんの湯呑を買って、安藤雅信さんのそばちょこを買って、内田鋼一さんのぐい呑みを買いました。3兄弟。いや、ちっとも兄弟ではないんだけど。少し前には古谷宣幸さんの種子島向付(種子島の土と窯で焼いたからこの名前らしい)と大谷哲也さんのティ…

富井貴志さんの敷板/祖母の話

最近ごはんの話を書かなくなったのは、いま祖父母と住んでいるからで*1、夜ごはんは毎日祖母が作ってくれています。 夕飯を作るのが祖母である以上、うつわも祖父母が使い慣れたものがメインとなり、私のものはほとんど食卓にはあがりません。いままでの生活…

京都市動物園のペンギン。「わたしは寒いままでいいです」3月のはじまりって、いよいよ春だねってちょっと気分がふわっとする時季だったのに、それだけじゃなくなってしまったんだなぁと、インターネットにあふれる「もうすぐ1年か」の言葉たちを見て思った…

いのちの星

お母さんの手もだいぶ年取った感ある 帰り道、西に向かって自転車を漕いでいくと明るい星が視界に入ります。宵の明星。冬の夜空で最も強く輝く金星。高橋源一郎の5歳になる息子は、輝く星を見て「いのちの星が燃えているね」と言ったのだとか。アンパンマン…