大徳寺曝涼展2010

日曜日、両親と大徳寺の曝涼展に行ってきました。

曝涼展は、普段非公開の宝物が虫干しを兼ねて一般に公開される、年に一度のお楽しみの日でこの日も90点を超える宝物が大方丈に並びました。
茶人の信仰があつかった大徳寺だけに、宝物の数々は貴重なものだらけで、なかでも等伯宗達に強い影響をあたえた牧谿(もっけい)の作品が多数見られたことにとても感動。(ちょうど宗達の本を読んでいるところだったので本当にうれしかった!!)
千利休の添書と一緒にかけられた牧谿の「芙蓉図」はどこまでも清浄な美しさで、墨絵表現の膨らみに飲み込まれそうでした。高い技術を持つ人にとって、表現の制限は芸術性を高める材料になるのだなぁとつくづく。
次回は来年になってしまいますが、毎年10月第3日曜に開催されるので機会があればぜひ訪れてみてください。拝観料1300円というえぐさですが、十分にその価値はあると思います。

※写真は大徳寺でなく、天得院の桔梗です