チキンソテーとホットサラダ/きれいな夢はそのままに

ためしてガッテンのレシピで作るとおいしいよ!と友人に聞いて作ったチキンソテー。冷たいフライパンに冷たい油を引いて、そこに鶏肉をのせて弱火でゆーっくり火を通す、というレシピを見たときは、普段とあまりに違って驚きました。でも、できあがってみれば皮目はパリパリ、中はやわらかでしっとり仕上がっていて、ガッテンのレシピは本当にすごい!と感動。時間は普段の作り方よりもかかるけど、次からチキンソテーを作るときにはこのレシピで作ることにします。

後ろに添えているのは、ベーコンとじゃがいも、ブロッコリーのホットサラダ。ピーナッツバターに粒マスタード、白ワインビネガーなどをあわせて作った、こっくりとしたドレッシングでいただきました。生野菜より火の通った野菜のほうが好きということもあって、最近作るサラダはほとんどがホットサラダです。


これは、チキンソテーの翌日の昼食に作ったもの。ブロッコリー、ベーコンが前日とかぶっているので、ドレッシングはガラリと変えてあっさりと。レモン汁、オリーブ油、すりおろしたパルミジャーノレッジャーノ、塩胡椒をのドレッシングであえています。レモン汁が主役のドレッシングっておいしいですよね。これにマスカルポーネチーズとはちみつを塗ったトーストをあわせたのですが、白ワインもってこーい!という昼食になりました。(飲まなかったけど)


そして、これはいつかの平日夕食。蕪とベーコンのペペロンサラダです。蕪を蒸してる間に、ベーコンを入れたペペロンチーノソースを作って、最後にざっくりあえるだけ。旬の蕪の調理はシンプルなほどいい、というのが持論なのですが、これも蕪の甘くジューシーなおいしさが素直に味わえておすすめです。お皿に残ったソースに蕪エキスが出ているので、最後はそれにバケットを浸してしめるのがお約束。これも冷えた白ワインが横にあれば最高に幸せです。


と、これだけ書いて、ベーコンの頻出っぷりにびっくり。どれだけ好きなの…という感じですが、生肉と違って買ったあと焦って使わなくていいので、けっこうな割合で平日夕食に使います。単純においしいし。ベーコンは決まったお肉屋さんで塊を買うようにしているのですが、それがわりといいお値段。減っちゃうのが悲しくて、ちびちび使うため、一度買うと細く長く食卓に並びます。一度大きな塊のままじゅうじゅう焼いて、粒マスタードたっぷり添えて食べてみたい!と思っているのですが、いざ目の前にすると日和っていつもの拍子切りに…。

前につきあってた人が、「子供のころにオクラをたらふく食べたいと思っていた」と言ったのを、なんとささやかな夢…!と思って聞いたのですが、私だって同じようなものですね。でも、人が食に対して抱く夢というのは、ささやかでいつでも実現できそうなものが多い気がします。そして、なぜかみんな叶えるための行動をなんとなくしないんですよね。でも、こと食べものに関しては、夢は夢のままおいて置いたほうがいい気がします。ぐりとぐらのカステラとかさ。結局、なんでも行動にうつして獲得するのが大事ってことじゃないだろうと思います。食べて満足するよりも、食べずにずっと焦がれていたい。なにもできなかった恋ほどきれいなのと、きっと一緒ですよ。たぶん。